この記事はこんな人に向けて書いたものです。
子どもの教育資金を準備する方法として第一に挙げられるのが学資保険です。
しかし、教育資金を貯める方法は学資保険以外にもあります。
その一つが終身保険です。
この記事を読んでいただければ、終身保険で教育資金を貯める方法や学資保険と比較してのメリット・デメリットが明確となり、疑問や不安が解消できるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
終身保険と学資保険
終身保険とは?
終身保険とは死亡保険の一つで、被保険者が死亡した場合や高度障害状態になった場合に死亡保険金や高度障害保険金を受け取ることができる保険です。
死亡保険の中でも保険期間が一生涯にわたって継続するものを終身保険といいます。
終身保険で教育資金を準備することができるの?
終身保険は本来、教育資金を貯めることを目的とした保険ではありません。
しかし、学資保険の代わりとして教育資金を準備するために利用することができます。
それは、終身保険に解約返戻金があるからです。
解約返戻金とは、保険を解約したときに返還されるお金のことです。
終身保険は解約するときに、支払った保険料に応じた解約返戻金を受け取ることができます。
子どもの進学などでまとまったお金が必要になったときに終身保険を解約して返戻金を受け取れば、そのお金を教育資金として利用することができます。
終身保険と学資保険の違い
終身保険と学資保険の主な違いは以下のとおりです。
終身保険 | 学資保険 | |
---|---|---|
目的 | 死亡保障 | 子どもの教育資金 |
保険金 | 死亡保険金 | 祝い金・満期保険金 |
期間 | 一生涯 | 0~22歳 |
加入年齢上限 | 80歳 | 契約者:55~60歳 子ども:6~12歳 |
終身保険が向いている人
終身保険が向いているのは次のような人たちです。
終身保険おすすめ①:教育資金を貯めながら死亡保障も充実させたい人
終身保険は貯蓄性のある死亡保険です。
途中解約することで解約返戻金を教育資金にあてることもできますし、自分たち(親)の死亡保障に備えることもできます。
学資保険にも死亡保障の特約がありますが、特約を付加すると保険料が追加されて割高になってしまいます。
教育資金だけでなく死亡保障にも備えたい人には終身保険がおすすめです。
終身保険おすすめ②:自由なタイミングでお金を受け取りたい人
学資保険は契約するときにお金を受け取る時期を決めて、その時期が来ると必ずお金を受け取ります。
契約したときとは状況が変わってそのときにお金が必要でなかったとしても、お金を受け取る時期を先延ばししたりすることはできません。
一方、終身保険は解約するタイミングを自分で決めることができます。
お金を受け取るタイミングを自分で好きに決めたい、という人には終身保険がおすすめです。
学資保険が向いている人
学資保険が向いているのは次のような人たちです。
学資保険おすすめ①:子どもの教育資金を貯めるための保険を探している人
とにかく子どもの教育資金を貯めたいだけ、という人には学資保険がおすすめです。
なぜなら、学資保険はまさにそのための保険だからです。
終身保険は被保険者が死亡したり高度障害状態になったときの保障を目的とした保険です。
本来は教育資金を貯めるための保険ではありません。
学資保険おすすめ②:保険金を受け取るタイミングを考えたい人
終身保険でお金を受け取るタイミングは、被保険者が死亡したときの死亡保険金か、または、途中解約したときの解約返戻金のどちらかしかありません。
それに対して学資保険は、大学進学時以外にも祝い金や保険金を受け取ることができるプランが用意されています。
代表的な例としては、以下のようなものがあります。
子どもが大学に進学したとき以外にもまとまったお金を受け取りたい人には学資保険がおすすめです。
学資保険おすすめ③:保護者に万一のことがあった場合のことも考えておきたい人
自分たち(親)に万一ことが起きた場合、終身保険では子どもの進学に十分な教育資金を得られる保証はありません。
しかし、学資保険は保険料払込免除特則によってそれ以降の保険料の支払いは免除され、なおかつ、保険金も契約した内容通りに満額受け取ることができます。
子どもの教育資金を確実に確保したい人には学資保険がおすすめです。
まとめ
子どもの教育資金の備えに終身保険を利用することについてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後にもう一度まとめると、
です。
我が家は第一子が生まれたときに学資保険を検討しましたが、最終的に終身保険に加入しました。
理由は、子どもが大学に進学したときにお金が必要であれば解約し、必要なければそのまま保険を継続して老後の資金にあてられる、自由度の高い保険だと思ったからです。
学資保険を選ぶにしても、終身保険を選ぶにしても、自分の家庭に合った方法を選ぶことが大切です。
この記事が、あなたの育児・子育てに対する疑問や不安を解消するためにお役に立てば何よりです。
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