この記事はこんな人に向けて書いたものです。
- 体温計の正しい測り方が知りたい
- 体温は体のどこで測るのがイイの?
- 体温を正しく測るのに時間も関係ある?
体温計の正しい測り方をご存じですか?
正しい測り方なんて、私は子どもができて頻繁に体温計を使うようになるまで考えたこともありませんでした。
測り方が間違っていると正確な体温を測定できず、子どもの病気を見落としてしまう可能性があります。
かわいい子どものために、体温計の正しい測り方を知ることはとても大切です。
この記事では、体温計の正しい測り方についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
体温計の種類について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
体温は時間・場所で変わります

体温計の正しい測り方を紹介する前に、体温について知っておいてほしいことがあります。
それは次の2点です。
- 体温は1日の中で変動します
- 体温は体の部位で異なります

体温には24時間単位のリズムがあります。
一般的に早朝がもっとも低く、午後になるにつれて高くなり、夕方からまた低くなっていきます。
この1日の体温の変動幅は、個人差はありますがだいたい1℃くらいです。
つまり、安静時でも測る時刻によって体温の測定値に1℃くらいの違いが出るということです。
体温を測ったときは、体温と一緒に測った時間も記録しておくことが重要です。
体温は直腸がもっとも高く、わきがもっとも低い

体温を測るときの代表的な体の部位は以下の4箇所です。
測定部位 | 測定時間 |
---|---|
わき(腋窩温) | 10分以上 |
口の中(舌下温) | 5分以上 |
耳(鼓膜温) | 1秒 |
直腸 | 5分以上 |
同じ人でもそれぞれの部位で体温の測定値が異なり、測定時間も異なります。
温度の高い順に並べると次のようになります。
直腸 > 耳 > 口の中 > わき
体温計の正しい測り方

体温計の正しい測り方を測定部位別にご紹介します。
わきでの体温の測り方
測定前の確認事項
- 汗をかいている場合は乾いたタオルで汗を拭き取りましょう
- 食後や入浴後、運動の後、起床直後は体温が上昇しているので、30分くらい時間をあけましょう。
- 長時間布団に入ったり厚着をしたりして熱がこもっている場合は、乾いたタオルで拭きましょう。
- 濡れたタオルで拭くと皮膚温が下がってしまうので、乾いたタオルを使いましょう。
体温の測り方
- 体温計の先端をわきのくぼみの中央にあてます。
- 体温計の表示部は見やすいように内側へ向けます。
- 体温計を、腕に対して30~45°くらいの角度で、下から少し押し上げます。
- 手のひらを上に向けてわきをしっかり締め、もう一方の手で軽く腕を押さえます。
- 実測温度が知りたい場合は10分以上測定します。

口の中での体温の測り方
- 体温計の感温部を、舌の裏の奥にあるスジの付け根の脇(左右どちらでもよい)にあてます。
- 舌で密着させ口をしっかり閉じて、測温部がずれないように体温計を手で支えます。
- 測定中は口を開けずに、鼻で呼吸をします。
- 実測温度が知りたい場合は5分以上測定します。

耳での体温の測り方
測定前の確認事項
- 耳掃除をして、耳垢をきれいに取り除いておきましょう。
体温の測り方
- 体温計の電源を入れます。
- 耳の上部分をかるく後方にひっぱって耳の穴をまっすぐにします。
- プローブを耳の奥の鼓膜の方向にできるだけ深く入れます。
- 体温計が動かないように注意しながら、体温計の測定ボタンを押します。

皮膚赤外線体温計の測り方
- 前髪を上げて額を露出させます。
- 額の中心から3cm程度の隙間をあけて、体温計を額に向けて測定します。

まとめ

体温計の正しい測り方についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
ポイントをまとめると、
- 体温は時間帯によって変動する
- 体温は体の部位によって異なる
- 測定する部位によって測定時間が異なる
です。
正しく測定した体温を有効利用するためには、平熱を知っておくことも重要です。
普段から決まった時間に体温を測定して記録しておくことをおすすめします。
この記事が、あなたの育児・子育てに対する疑問や不安を解消するためにお役に立てば何よりです。
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