この記事はこんな人に向けて書いたものです。
子どもを授かりたいと考えている女性の中には、基礎体温の測定をすすめられたがいらっしゃると思います。
なぜ基礎体温を測定した方がよいのでしょうか。
基礎体温を測定する目的は何なのでしょうか。
この記事では、基礎体温の必要性や目的についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
基礎体温とは
人が生命を維持するために最低限必要なエネルギーしか消費していない安静状態にあるときの体温を基礎体温といいます。
すなわち、基礎体温とは人が寝ているときの体温のことです。
でも、本当は寝ているときの体温を自分では測定できませんよね。
ですので、基礎体温は朝起きてすぐに測定するのが一般的です。
基礎体温を測定する目的
基礎体温を測定する主な目的は自分の排卵の時期を把握することです。
女性はホルモンの作用で周期的に基礎体温が変化します。
その基礎体温の変化を記録・分析することで排卵日や月経期、妊娠等をある程度把握することができます。
だいたい3~6か月ほどでその人の個人的なパターンが見えてきます。
基礎体温表からわかること
基礎体温表をつけると次のようなことを知ることができます。
基礎体温の周期
正常に排卵が行われていれば、女性の基礎体温は低温期と高温期の二相となり、それが一定の周期で繰り返されます。
月経期
妊娠していなければ、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が急激に減少して月経が起こります。
卵胞期
月経が28日周期の女性では、月経が始まってから排卵するまでの約2週間は低温期が続きます。
原始卵胞が成長し成熟してくると、卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌されて子宮内膜が増殖しはじめます。
卵胞ホルモン(エストロゲン)の働きで、心身ともに好調な時期です。
排卵期
卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌がピークになり、排卵が近づいてくると、透明で粘りけのあるおりものが増えます。
基礎体温は、排卵を境に低温期から高温期へと移行します。
基礎体温が上がらず低温期が続いていたら、排卵が起きていない可能性があります。
黄体期
排卵が起こって卵胞が黄体に変化すると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌によって体温が上昇します。
低温期に比べて基礎体温が0.3~0.6℃くらい上昇し、その状態が月経前まで10~14日間くらい続きます。
人によっては月経前になると、さまざまな不快症状があらわれることがあります。
妊娠している場合は、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が続くために高温期が続きます。
排卵日の目安
通常、月経から排卵期までの体温は低温で、排卵後約2週間は高温になります。
これを、それぞれ低温期、高温期といいます。
低温期から高温期に移る前に、体温が大きく下がる陥落日があります。
排卵日は、この陥落日から高温期3日目までの間にあります。
排卵が低温期最後の日に起こる確率は約60%、その後3日目までに起こる確率は約40%といわれています。
妊娠を希望している人は、排卵日の3日前から排卵後の1~2日にセックスをすると、妊娠する可能性が高くなります。
まとめ
基礎体温の基本的なことについてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後にポイントをまとめると、
です。
基礎体温は女性特有のものですが、男性もきちんと理解しておくことが大切だと思います。
基礎体温表をうまく利用して、元気な赤ちゃんが授かれることを願っています。
この記事が、あなたの妊娠や出産に対する疑問や不安を解消するためにお役に立てば何よりです。
妊娠の不安解消のために出生前診断をお考えの方は、一度お医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。
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