この記事はこんな人に向けて書いたものです。
子どもが小さいうちはよく熱を出します。
なので、子どもがいる家庭は基本的に体温計を常備していると思います。
しかし、旅行先など体温計のないところで子どもが急に発熱して「体温計がない!」と困ることも。
そんな子どもの急な発熱で困っている人のために、体温計がないときに熱があるか調べる方法をご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
体温計の種類について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
体温計がないときの測り方①:脈拍を測る
最初にご紹介するのは、脈拍から熱があるかを判断する方法です。
発熱すると、平熱のときと比べて脈拍が多くなる傾向があります。
なので、脈拍が平常時より多ければ熱があると判断することができます。
測定時間は通常1分間です。
安静時の脈拍
個人差はありますが、安静時の脈拍はおおむね以下の通りです。
脈拍(1分間) | |
---|---|
乳児 | 120~140 |
幼児 | 80~120 |
成人 | 60~80 |
高齢者 | 60~70 |
乳幼児は1回の拍動で心臓から押し出される血液が少ないので、拍動の回数を増やす必要があります。
そのため、年齢が低いほど脈拍が多くなる傾向があります。
また、運動した後や泣いた後なども脈拍は多くなります。
脈拍の測り方
脈拍は手首の親指側の下の方にある橈骨(とうこつ)動脈で測定します。
人差し指、中指、薬指の3本の指を橈骨動脈にあてて、脈の触れるのを確認します。
1分間測定することが望ましいですが、30秒間測定した測定値を2倍したり、15秒間測定した測定値を4倍したりする方法を用いることもあります。
不整脈
脈拍は通常「ドクッ・ドクッ・…」と一定のリズムで打たれます。
もし「ドクッ・-・ドクッ」や「ドッ・ドッ・ドークッ」などリズムが乱れている場合は不整脈の疑いがあります。
その場合は、熱のあるなしにかかわらず、かかりつけのお医者さんに診てもらうことをおすすめします。
体温計がないときの測り方②:呼吸数を測る
脈拍を確認して熱がありそうだけどいまいち自信がない、という方は呼吸数も確認してみてはいかがでしょうか。
熱が出ると呼吸数も多くなる傾向があります。
安静時の呼吸数
個人差はありますが、安静時の呼吸数はおおむね以下の通りです。
呼吸数(1分間) | |
---|---|
乳児 | 30~40 |
幼児 | 20~30 |
成人 | 15~20 |
呼吸数の測り方
呼吸数は子どもを安静な状態にして測定します。
呼吸数を測定しながら、できれば胸やお腹の動き、口や鼻から吐き出される息の様子も観察してみてください。
呼吸数は意識すると変化しやすく、正確な測定ができなくなります。
自然体で呼吸ができるように、測定していることを気づかれないようにすることが大切です。
体温計がないときの測り方③:スマホアプリを利用する
最後に、体温を測定できるスマホアプリを3点ご紹介します。
今はほとんどの方がスマホをお持ちだと思います。
この記事もスマホで見ているのかもしれませんね。
なお、スマホアプリは残念ながら精度があまり高くありません。
なので、体温を測るというより熱があるかどうかを判断するくらいでお考えください。
hakarun(はかるん)
最初にご紹介するのはhakarun(はかるん)というgoogleアプリです。
カメラに指をあてることで脈拍から体温を算出します。
測った結果は保存して記録することができます。
自分だけではなく家族の健康管理にも使えるアプリです。
Cardiio
次にご紹介するのはCardiioというiOSアプリです。
バックカメラを指で覆って、脈拍を測定します。
測定結果から健康状態のレベル評価を得られます。
Cardiograph
最後にご紹介するのはCardiographというGoogleアプリです。
スマホカメラまたは専用センサーを使用して脈拍を測定します。
測定結果は履歴に保存され、一定期間の記録をつけることができます。
まとめ
体温計がないときの体温の測り方についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後にもう一度まとめると、
です。
正確な体温を調べるためにはやはり体温計がです。
しかし、熱があるかを確認するだけであれば体温計がなくてもご紹介した方法で調べることができます。
体温計がなくてお困りのときはぜひ試してみてください。
この記事が、あなたの育児・子育てに対する疑問や不安を解消するためにお役に立てば何よりです。
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