この記事はこんな人に向けて書いたものです。
子どもを授かりたいと考えている女性の中には、基礎体温の測定をすすめられたがいらっしゃると思います。
でも、いざ基礎体温を測定したもののグラフの見方がわからない、という方がいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、基礎体温表のグラフの見方や留意点についてご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
基礎体温については、こちらの記事もご覧ください。
基礎体温表のグラフの見方
基礎体温表のグラフで注目すべきポイントは3点です。
通常、基礎体温表のグラフは低温期と高温期の2相に分かれます。
しかし、排卵が起こらなかったりホルモン異常等でグラフがきれいに2相にならない場合があります。
ここでは、代表的なグラフの例をいくつかご紹介します。
高温期が長い
高温期が3週間以上続く場合は、妊娠している可能性が高いです。
ただ、子宮外妊娠など別の原因の可能性もありますので、高温期が長く続く場合は早めに受診することをおすすめします。
高温期が短い
高温期は排卵後から起こり、通常はだいたい10日以上続きます。
高温期の期間は10日未満だった場合、黄体ホルモンがスムーズに分泌していない黄体機能不全の可能性があります。
高温期がない(グラフが2相に分かれていない)
体温が低温期のまま変化があらわれない場合は、排卵が起きていない無排卵性月経の可能性があります。
月経がきちんとあっても、排卵が起きずに破綻出血といって生理のように出血をすることがあります。
特に異常がない人でも排卵が起きないことがありますので、2~3か月様子を見てみましょう。
グラフの線がバラバラまたはガタガタ
睡眠不足や起きる時間帯が不規則など、生活のリズムが乱れている人に多く見られます。
また、高温期がない場合と同様に、無排卵性月経の可能性もあります。
単純に体温がきちんと測定できていない可能性もありますので、もう一度体温を測定してみましょう。
基礎体温表をつけるにあたって
基礎体温表をつける上での留意点をいくつかご紹介します。
基礎体温の測定を忘れてしまった
始めたばかりの頃はちょっとしたことが気になることがあります。
でも、1日くらい基礎体温の測定を忘れても大丈夫です。
おおまかな基礎体温の周期が分かれば問題ありません。
基礎体温表のグラフがきれいでない
基礎体温は体調や室温、測り方などでどうしても誤差が出てしまいます。
ですので、グラフがあまりきれいでなくても心配はいりません。
なんとなく高温期と低温期の2相にわかれていて、月経周期が27~28日±1週間程度であればホルモンバランスは正常といえます。
男性のコンディションも考えて
妊娠のしやすさは女性の体調だけでなく、男性の精子の濃度も関係します。
精子の造精能力にはサイクルがあり、一度射精すると、もとの状態にもどるに2日間くらいかかるといわれています。
女性の排卵日に合わせて、男性も体調を整えておくようにしましょう。
妊娠したくないときは避妊を
理論的に、高温期になって4日目くらいから月経までの間は妊娠しない期間といえます。
しかし、体調やストレスなどによって排卵日が変わることもあります。
妊娠しにくい時期はあっても、絶対妊娠しない安全日というものはありません。
妊娠したくないときは必ず避妊することが必要です。
まとめ
基礎体温表のグラフの見方についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後にポイントをまとめると、
です。
基礎体温を測定するのは女性ですが、男性もグラフの見方をきちんと理解しておくことが大切だと思います。
基礎体温表をうまく利用して、元気な赤ちゃんが授かれることを願っています。
この記事が、あなたの妊娠や出産に対する疑問や不安を解消するためにお役に立てば何よりです。
妊娠の不安解消のために出生前診断をお考えの方は、一度お医者さんに相談してみてはいかがでしょうか。
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