この記事はこんな人に向けて書いたものです。
子どもが小さいうちは思いがけないことでけがをするものです。
子どもがけがをしたときの通院費や入院費などを考えて保険を検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事を読んでいただければ、子どもの医療保険のメリット・デメリットとその必要性が明確となり、疑問や不安が解消できるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
子どもの医療保険とは?
医療保険とは、病気やけがによる入院や手術費用をサポートするための保険です。
子どもの医療保険は、一般的な医療保険の保障内容を子ども向けに調整したものです。
子どもの病気やけがに対する主な保険として以下の3点があります。
医療保険・医療共済
保険会社や共済組合などが取り扱っている医療保険や医療共済です。
保障内容としては入院・通院給付金、手術給付金、重度障害や死亡保障、親(契約者)の死亡保障などが一般的です。
おとなと比べて子どもは病気やけがで入院や手術を受けることが少ないため、保険料も割安に設定されていることが多いです。
学資保険の医療特約
学資保険は教育資金を準備するための保険ですが、特約で医療保障を付加することもできます。
保障内容は入院給付金と手術給付金が基本となっています。
なお、学資保険に医療特約を付加すると保険料が増え、返戻率が下がる可能性があります。
本来の目的である貯蓄性が低くなってしまいますので、医療特約を付加する場合は慎重に検討する必要があります。
傷害保険
傷害保険には、被保険者の範囲を家族まで広げることができる家族傷害保険があります。
家族傷害保険にすることで、けがによる入院・通院・手術に対する保障の範囲を家族にまで広げることができます。
病気に対する保障はありませんが、「けがの保障だけでも」という考えであれば選択肢の一つになります。
子どもの入院率と平均入院日数
厚生労働省が2017年に発表した「患者調査の概況」によると、年齢別の入院率および平均入院日数は次のようになっています。
入院率と平均入院日数どちらも年齢が若いほど少なくなっています。
これを理由に、「子どもの医療保険は必要ない」といわれることもあります。
子どもの医療保険のメリット
子どもの医療保険のメリットは以下の2点です。
メリット①:安い保険料で病気やけがに備えることができる
年齢が若いほど病気やけがをししたときの入院率や入院日数は少ない傾向があります。
そのため、加入するときの年齢が若いほど保険料も割安になるように医療保険は設定されています。
また、おとなになって医療保険に加入しようとしたときに、健康状態の問題などで保険に加入できなくなるかもしれません。
さいわい加入できたとしても、特別な条件を加えられて保険料が割高になる可能性もあります。
若いうちに医療保険に加入することで、安い保険料で病気やけがによる通院や入院、手術費に備えることができます。
メリット②:公的医療保険が適用されない負担をカバーできる
公的医療保険の医療費の自己負担は、小学校入学までが2割負担、小学校入学から70歳までが3割負担となっています。
それに加えて、自治体ごとに助成を受けるための条件や内容は異なりますが、各自治体で子供の医療費に対する助成を行っています。
多くの場合、この公的医療保険と自治体の医療費助成で自己負担は少なくなります。
ただし公的医療保険は、交通費や差額ベッド代、先進医療の費用などには適用されません。
また、自治体の医療費助成は、その条件や内容が自治体ごとに決められており、自治体によっては助成が乏しい場合があります。
医療保険に加入していれば、入院時に給付金が支給されますので、公的医療保険や自治体の医療費助成ではカバーしきれない費用を補うことができます。
子どもの医療保険のデメリット
子どもの医療保険のデメリットは以下の2点です。
デメリット①:学資保険に医療特約を付加すると保険料が増える
子どもの医療負担の備えとして、保険会社や共済組合などの医療保険や医療共済に加入する以外に、学資保険に医療特約を付加する方法があります。
特約を付加することで保障は充実しますが、その分保険料が増えて、本来の学資保険の目的である貯蓄性が低くなる可能性があります。
学資保険は途中解約すると、支払った保険料よりも少ない解約返戻金しか受け取れない元本割れすることがあります。
学資保険に医療特約を付加する場合は、支払う保険料と家計の収支を見比べて慎重に検討する必要があります。
デメリット②:保障期間が限られている場合が多い
子どもの医療保険は多くの場合、「18歳まで」のように一定の年齢までしか継続することができません。
限度年齢に達した場合は、おとな向けの医療保険に移行することになります。
子どもの医療保険が向いている人とは?
子どもの医療保険に加入した方が良いのは次のような人たちです。
これらの人たちは、子どもの医療保険のメリット
を考慮して、必要に応じて医療保険に加入することをおすすめします。
子どもが医療機関を受診しても、公的医療保険や自治体の医療費助成で自己負担はほとんどかからない可能性があります。
ですので、まずは公的医療保険と自治体の医療費助成がどの程度受けられるか確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
子どもの医療保険のメリット・デメリットについてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
最後にもう一度まとめると、
です。
子育てをしていく中で、子どもが病気やけがをして突発的にお金が必要になることは十分考えられます。
そんなときのために医療保険はぜひ検討しておきたいものです。
この記事が、あなたの育児・子育てに対する疑問や不安を解消するためにお役に立てば何よりです。
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